個人的に、ストーリーを感じるものに心惹かれます。

 映画やマンガなどの、そもそもストーリーが前面に出ているコンテンツはもとより、イラストや写真、音楽や文章なんかでも、心惹かれるのは「ストーリーを感じるモノ」だったりします。

 例えば、一枚のポスターがあったとします。

 なんてこと無い、普通の住宅街を写した写真がメイン。
 住んでいる人達が使っているであろう道路。
 そこには人は誰も写っていません。

 少し日が落ちて、陰を帯びた風景になってるかも。
 色調が少しセピア色で、少しモノトーン風で。

 そこに一行のキャッチコピー。
 「この道にも、笑顔があふれていた時があった」

 こんなポスターを見たら、色々と想像してしまいませんか?

 今はもう誰も住まなくなってるのかな?
 何があったんだろう? 単なる過疎化? それとも災害?
 伝えたいのはなんだろう? 現状への警告? 町の復興?
 ほかに何が書かれているんだろう……

 と、ついついポスターに近づいて、じっくり見てしまうかも。

 「ストーリー」には「人の心を動かす力」があります。
 それはなぜか?
 「ストーリー」には「人の想いが込められている」からです。

 人の心を動かすのは人の心なんです。ダイヤモンドを磨くのにダイヤモンドが使われるのに似ていますね。

 もしも。

 あなたが「商品やサービスの良さが上手く伝わらない」とお悩みなら、その伝えようとしているコンテンツに「ストーリー」が足りないのかも知れません。

 情報過多のこの時代。売り込みだけのコンテンツでは、見てくれた人の心を動かすことは難しいです。
 あなただけのストーリー(想い)をしっかりと込めたコンテンツで、「商品やサービスの良さ」を伝えましょう!

 

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 私が人物を描く時に、こういう普段の様子を描くのが好きなんですが、その時に心がけているのは「どんな光景かを言葉で伝えられる」こと。

 このイラストなら「ソファに座りながら好きな本を読んでたら、日差しが気持ちよくてつい一眠り……」という感じでしょうか。
 もしくは手に持っているのは本じゃなくて、大切な人の写真がつまったアルバムかも知れません。
 どちらにしても大切で好きなモノなんでしょうね。大切に抱える様子からもそれが伝わってきます。

 というように、イラストでも「ストーリー」を込めて描くようにしています。もちろん受け取る人によって、伝わる想いはそれぞれ違うこともあるでしょう。それもまた面白いですよね。

 単なる決めポーズ風だと、そこに「ストーリー」を感じないこともあり、そういう写真やイラストなどは、私の場合、見てもあんまり心に残らないですね。
 なので、見てくれた人に何かしらの「ストーリー」を感じてもらえるようなコンテンツを作っていきたいと精進を重ねる日々でございます。